平澤は、そんな人達に支えられて、あんなに強くなれたんだと思う。 その、“支える人達”に、 俺も入れたらいいな、って 思っちゃう。 …そんなの、無理だけどさ。 別に、直接的に危害を加えたワケじゃない。 でも、平澤を助けない時点で、 平澤の“味方”にはなれない。 こんな臆病な自分がイヤで嫌で仕方がない。 …でも、どうすることもできないまま、 一か月が経っていた。