バッ


「……キャー!!」


Tシャツを脱いだ瞬間、叫びながら海までダッシュ。

海の中へ入ってしまえば、こんな情けない姿見られず済む。


「……え?そんな大声あげたら、俺が何かしたみたいじゃん」


そんな龍くんの独り言なんか、あたしに届くわけもなく。


「龍くーん!!早くーっ!!」


「…ぶっ。はいはい」


笑いながらあたしに近付いてくる龍くん。

ピンクの浮輪が不釣り合いで、あたしも笑ってしまう。


あ…っ。


今頃気付いた。


上半身裸の龍くん、色っぽい…てゆーかエロい!!

ただ細いだけじゃなく、綺麗に引き締まった体。


ヤッバイ!!

抱きしめられたい…!!


また妄想に走るあたし。

お、落ち着かなきゃ!!