「考えすぎだよ、にちかは…大丈夫。今のままでいたら大丈夫だから…」


「本当ですか?」


「あぁ…本当だ。だから安心してろ。」


「はい…」



私は、そのまま…顔を上げることが出来なかった。家についてからも…ずっと…



気持ちは晴れなかった。



「……………」



私に好きな人が出来るまで…でも、そんなのムリです。だって学校で私はあなたの…莱輝さんの婚約者…


あなたに好きな人が出来るまで…たぶん…莱輝さんの周りには素敵な女性がたくさんいる。



私は捨てられるの?



もし、捨てられたら…家に返されるだけ?



お父さんの会社は大丈夫なの?



わからない………



「…っ……………」