「彼女は?」


「家が外資系の会社で…最近、経営が上手くいってるからって調子にのってますのよ…」


「……………」



あの子だ!って思った。



「すごく粗雑な方で、東郷さんとは釣り合わない方ですわ。私の父の会社の方が上ですし…まぁ東郷さんと比べるとまだまだですけどね…だから…」


「ごめんなさい、私…会社とか……まだ、よく分かりませんの……だから…あのっ、皆さんの期待には添えません…失礼します。」


「え?!ちょ、東郷さん?!」



そんな声を無視して…私は彼女を追い掛けた…




紅さん………



彼女だ!