「…………」
色白に色素の薄い栗色の髪…目は綺麗な黒…だから日本人なはず…
だけど、どこか日本人らしくない顔で…
綺麗、って言葉がピッタリの女の子。
本当に同じ年?
神様って意地悪だ…って妬みたくなるぐらいの美人。
「困ってるわよ、東郷さん。あんたたちのつまんない自慢話のせいでね。」
「紅さん…あなた、恥を知りなさい。」
「恥を知る?それはあんたたちでしょ?!ゴマすってるのが見え見えなのよ。」
「っ、ゴマなんて…ただ私たちは仲良くなりたいだけで…」
「そうは見えなかったわ。本当…恥を知るのはあなたちよ。」
「っ、前々から思ってたのよ。あなたって傲慢で…偉そうで……すごく腹立たしいわっ!!」
「言い返すことがないからって、私への非難?バカらしい…」
と、行って教室を出ていこうとする彼女…紅さん…