「ここは、全国屈指のお嬢様、お坊ちゃまが通う学校なんだよ。そんなセレブの頂点が…歩いて通うなんて恥だろうが…ましてや東郷の婚約者様がな…」
「……そうですね。」
私の行動、一つ一つに…これからは東郷の名前が付き纏うんだ…
「ちにかお嬢様は賢いから分かってると思うけど…」
「はい…わかってます。わかってます…」
「…そう。ならよかった…でも、あんまり気負いするなよ?」
「はい。」
「……………着きましたよ、お嬢様。」
一言言って、車から降りると扉を開けた荻島さん。
ここが…全国屈指のお金持ちが通う学校……
欄華学園高等学校