「スッキリしたー。やっぱ楽しいわ、野球。」

「オレも。」


ベンチに座り、水を飲む。喉が潤った。


「なんか…ごめん。」

突然、深刻な顔をして頭を下げる神風に驚いた。


「何が」

「俺の責任で予選絶望的だし…。俺さえ居なかったら今頃、エースは永谷だったのに。」


「それで?」

「永谷のためにチームの役に立ちたいって思っても、所詮試合には出れないって思ったら……。まじごめん。」


所詮試合に出れないって事は、自分が女だって認めるってことになるんだぜ?

本気で言ってんのか……?