甲子園予選まで、後一ヶ月をきっている。キャプテン達にとって最後の夏だとか、正直どうでもよかった。

…オレ自身が甲子園に行ければ。

ふと肩に触れてみる。軽く触れただけでズキズキ痛んだ。

この肩じゃあ投げることはできないし、マウンドにはオレ以外の誰かが登ることになる。



走る事も出来なければ、ボールを持つこともバットを振ることも禁止。


野球ができない…辛さを初めて味わった。



オレってこんなに情けない奴だったっけ………。