勝負って言われても…。

圧倒的にオレが有利だろ。


普通に考えると、オレがピッチャーで向こうがバッター。こんな人に打たれるわけがない。



「…どういう勝負ですか?」

「う~ん、そうね…。永谷君が投げてあたしが打つ。あたしが投げて、永谷君が打つ。それでどう?」


「あなたが負けたら、その彼氏に会わせてもらえますか?」

「わかった。じゃあ…まず永谷君先投げなよ。」



そう言うとマイバックからバットを取り出し、グランドへと向かった。