ほんと無理だ、こいつ。

こういう奴、苦手なんだよな…。


「神風先輩ぃ、変わってくださいよ~。神風先輩が大和先輩とやれば…」

「キャッチャーがピッチャーを選んじゃあ駄目だ。姫川が選ぶんじゃなくて、投手に信頼されて、選んでもらうんだよ」


「何、上から目線なんですかぁ~神風先輩。女のくせに…」


「女とか関係ない。今の姫川にはピッチャーを選ぶ権利はないよ。監督にポジション変えてもらったほうがいいんじゃないかな?」



こんなにズバズバ言う悠弥、見たことなかった。


姫川も悠弥が怒っていると察したのか、そそくさとブルペンから出ていった。