「金城くん、それは言い過ぎ。俺はキャプテンとして見逃せない」


「何がキャプテンっすか。そもそも女がキャプテンなんて…おかしいです」

金城の言葉に、表情が曇る。


「普通、永谷先輩っしょ。俺にはやっぱり理解できない。…俺俺言ってるくせに、更衣室別だったり、結局女じゃないっすか。みんなもそう思うでしょ?」


「…そっ…か。………ごめん」



ベンチ裏に走って行く悠弥を、ただ呆然と見るしかなかった。


金城の言ってることは、事実じゃない…



「俺は、神風がキャプテンでいいと思う。永谷は口下手で、無愛想だからキャプテンには向いてねーよ」


オレは何て言える……?