スラスラと言う姿は、本当にたくましく見えた。

こいつ、よく周りが見えてるよな。


だからキャプテンに推薦したんだけど。


「そうか。じゃあその二人を使おう。あと、姫川はどうだ?俺としては、神風のあとのキャッチャーをと考えているのだが」

姫川という名前を聞き、あの時の会話を思い出す。


悠弥はあれ以来オレと距離を置き、また名字で呼ぶようになった。



「姫川…オレはキャッチャーには向いてないと思います」


「それを今日、確かめようと思ってるんだ。だから、前半を大和と神風が。後半をお前と神宮寺が組むんだ」