「…すきにすればいい。つかまずはお粥作れ」

動揺を隠し、とりあえず薬と氷枕、水を持って部屋に戻った。


「おい神風、薬飲めよ」

さっきよりも息が上がり、苦しそうに息をしている。


「ほら、薬」

オレの声も届いてないな…。



「神風」

肩を揺らしてもみるが、全く反応はない。水を口元に持っていったが、口の中に入るわけもなく滴り落ちた。


…こうなったら………。



水と薬を自分の口に含み、神風に近付く。


そのまま、そっと唇を重ね薬を流し込んだ。