「あ、もうすぐ出来るから」
「ああ。先に氷枕用意する。」
氷を入れた袋を上に持って上がろうとした時、大和に呼び止められた。
「兄貴はさ、悠弥さんのことどう思ってるの?うざいと思ってる?」
「なんだよ急に」
「悠弥さんがこの前うちに来た時、言ってたんだ。兄貴に嫌われてるって」
オレは別に神風を嫌ってはない。
確かに最初はうざかったし、オレの前から消えてほしいと思ったこともある。
あいつのあの笑顔が、あの目がオレには眩しすぎたから…。
「嫌いじゃない。」
大和がこんなにムキになるなんて珍しい。ましてや野球の事以外で、ムキになるなんて。
「じゃあ、好きなの?それは相棒として?それとも…恋愛感情?」