「あ…永谷…?どしたっ?」


校舎裏に着いた時、やっとオレの存在に気付いたらしく驚く神風。


「お前、熱あるだろ?」

熱があるか確かめようと額に触れようとしたが、拒まれた。


「ないよ。」

「バカ、あるだろ。」


「あったとしても大丈夫だって。ほら、練習戻ろうぜ?」


「その体で明日体育祭出るつもりか?ぶっ倒れるぞ。」

「だーかーら、大丈夫だって」


「…じゃあ、明日のリレー神風も出るんだろ?その体で」



「ああ」

「どうせお前がアンカーなんだよな?もしお前のクラスが優勝したら、オレの球もう一度受けさせてやるよ」


むちゃくちゃな賭だ。のってくるわけない…。