キーンコーンカーンコーン

誰も居ない屋上。
あたし、
川上まゆはいつもの様に授業をさぼっていた。
特に理由はないんだけど、
めんどうくさい
それだけ。

出ていない授業はすべて友だちにノートをとってもらっている。
どちらかというと、あたしが通っている学校は荒れ気味だ。
決して進学校ではない
もっと上の学校にも目指せるほどの学力はある
と、中学時代に先生や親に言われたが
家から近いから、だけの理由でここに入学した。