ベッドに寝ないで、ベッドを仕切るカーテンから顔を出して先生を見る。


「ねぇ、先生。」


パソコンを打っていた手を休めて振り返る。


「何かしら?」

――…壊されたい


「噂って、本当ですか?」

「……なんの事かしら?」


あ、動揺が隠せてない。
本当だったんだ。
俺にとったら好都合。


俺は先生に一歩一歩近付いて、椅子に座る先生を上から見下した。



「俺を、壊してよ。」


メチャクチャに、壊してよ。