「でね、その大切な女の子って言うのは.....」


途中で区切られた言葉。




"聞きたくない"


そんな気持ちで、思い切り目を瞑った。




――――「君、なんだよ...」



一瞬耳を疑った。


でも目を開けると、聞き間違えじゃないことが分かる。





ほんのり染まった頬の色。





「私も、好き.....」




自然に出たその言葉に


貴方は優しく微笑んだ。