駅前の花屋さんから続いている坂道。




旅行から帰ってきた私は、大荷物を両手に抱えながら

坂の前でため息をつく。




「大丈夫?」




そんな時、話しかけてきてくれたのが花屋の貴方だった。




「だ、だいじょうぶ.....です」




本当は"大丈夫"なんかじゃなかった。



でも貴方は、

「持つよ」



そう言って、私の言えなかった気持ちに気づいてくれた。