びーだまのようにキラキラと光る空を見つめている・・・
雲はどこかへ流れてゆく
風に乗りどこまでも
時もどこかへ流れてゆく
でも雲も時も一度過ぎたら戻ってはこない・・・


じりりり・・・

変な音をならして目覚まし時計はなった
私はむりやり目を開けた
カーテンを開けると一面青空が広がっている
雲ひとつもない空を見上げ
一回深呼吸をした
そして急いで制服を着た
やっと目が覚めた感じだった
リビングへ入るとお父さんが飲んでいる
ブラックコーヒーの匂いがリビング一面に
漂っている
私は急いで学校へ向かった・・・
息を切らしゼーゼー言いながら学校に着いた
そしたら思いもよらない人物が立っていたんだ
″光希〝だった
光希は幼なじみでもあった
でも高校生になるとしだいに話さなくなった
実は私は光希に恋をしていた・・・
私は夢ではないかとほっぺたをつねった
痛い・・・
これは夢じゃなかったんだ
一瞬光希と目があったような気がした
気のせいか・・・ちょっと残念がっていると
このときに誰もが予想していなかったことが
起こる
光希の顔がしだいに笑顔になり
私はどきっとしたその瞬間
後ろから知らない女の子が走ってきた
サラサラの髪の毛をなびかせながら
光希のもとへと走っていく
私はいったい何を見ているんだ?
ちょっと待ってよ・・・
その横に歩いていたのは私じゃなかったの?
前まではそこにいたのは私だったじゃん
ねぇ光希・・・おいてかないでよ
しだいに私の目の蛇口はゆるみ
ポロポロと暖かい涙がでてきたんだ 
蛇口は閉まることなく緩みっぱなしだ
とまらない
あれ?なにやってんだろ私・・・