流石に校門で話を聞くのは気が引けるので、近くの公園に移動することに。
まぁ本当は龍にバレたら嫌なだけなんだけど。
黒澤くんと話す事知ったらキャンキャン吠えそうやしね。
「はい、寒いやろ?」
「どーも」
何処からともなくホットミルクティーを取り出して、それを受け取る。
そして私の隣に腰掛け、ホットコーヒーを口につけた。
…本間は帰さへん気やったな。
「昨日はありがとう、助けてくれて」
「別に、うちの後輩が悪かったんやし」
「でもまさかゆいちゃんが登場すると思ってなかったわっ」
思い出した様に笑い、更にコーヒーを口に含む。
そういえば笑顔を見るのは久しぶりかもしれない。
まだ笑顔はぎこちないけれど。
「てかなんでうちが白虎って誰にも言わへんかったん?」
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