黒澤くんと目が合う。

私はその目を逸らさないで彼等の正面に立った。






「うちの隊員がすんませんでした」


「いや…それよりゆいちゃ、」


「ちゃんと言うときますんで、あんたら行くで」


「「「「はいっ!!!」」」」







黒澤くんの言葉を遮り、謝罪を述べる。



そして隊員に声を掛けて背を向けた。






私の命令された行動はここまで。

話を解決したらもう関係ない。







「ちょっ、聞いて…!!!」







黒澤くんの声が聞こえる。







けど私は無視したまま、ベンツに乗り込んだ。










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