「ちょっとタバコ買ってくる」


「おー、行ってらー」






特攻服を後部座席に置いたまま、龍の入ってきた扉とは逆の方向を開ける。


もちろん彼はそれを黙ってなくて。







「ゆいさん!!!俺もっ…」


「龍、ハウス」






逆に黙らせ、扉を閉めた。



隊員達が頭を下げて私を見送る。

たかがコンビニなのに、と思ったけど彼等の好きにさせておいた。






「さむ…」







夜は冷え込むけれど、夜中はもっと冷え込む。

ベンツの中は暖かかったので特攻服を置いてきたけど…失敗だったな。





ちらりと視線を変えるとナンパ待ちのギャル達。

地べたに座り、鏡を使って化粧を直す。



寒くないん?この子達。







「コンビニ、」







視線をコンビニに移し、一目散に向かった。







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