「あんた、誰?」


「俺?普通の高校生」


「へぇ」






街にはまだ沢山人がいる。

それなのに、他の人の声が聞こえない。




こんな奴無視して歩けばいいのに、何故か私の足は止まった。







「青山高校…か、結構普通の学校に通ってるんやー」


「そりゃどうも」


「噂通り他人に興味ないみたいやねっ」






ヘラヘラ笑っているのに、目は冷酷で。




絶対この人は一般人と違う。

心が、読み取れない。








「…あんたの名前は?」


「ん?紹介してなかったっけ?」


「いいから早く」






嫌な予感がする。

胸騒ぎが、











「"ghost"副総長、安西葉(あんざいよう)」










止まらない。








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