最近は族が増えてきていると思う。




街を歩けば暴走しているし、公園は溜まり場と化していて。

白虎が暴走をすれば道は開くものの、妬んでいる輩もいるのは事実。






…まぁ英寿くんと雄大くんがいれば安心やけど。








「凄いなー、名前言っただけで皆ビビっちゃった」


「?」







背後から声が聞こえ、思わず振り向く。



そこには制服を着た男の子がいて。

見る限り私と同い年くらい。






誰?この人。








「でも知らなかった、華風さんって女やったんやね」


「……………」


「白虎の幹部が女、ははっ、面白い」







茶髪に黒い瞳。

可愛い顔をしているけど、やっぱり男で。






彼はタバコを投げ捨て、ニッコリ笑った。







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