「は…?」






名前と特攻服を見た瞬間、彼等の笑顔は固まる

段々その顔は青ざめていって。





だから知らない方がいいって言ったのに。






「白虎って…やばいやろ」


「俺等普通に潰されんで!!!」


「逃げるけ?!」


「しかも華風って、本物やぞ!!!」






どうやら私の名前は族の間で有名らしい。




学校では皆知らないけど、外では知ってるんや。

一つ勉強になったな。






「あの、あの!!!すんませんでした!!!」


「これから気をつけますんで!!!」


「本間すんません!!!」







カバッ!!!っと彼等は綺麗に頭を下げて、私に謝罪の言葉を掛ける。






「……………」






そんなことよりも私は早く帰りたかったので、無視して歩き出した。



彼等はいつまでも私に頭を下げていたけれど。








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