それからどれくらい時間が経ったか分からないけど、なんとか龍は離してくれた。




と、いうか私が無理矢理離れた。

龍は愚痴愚痴言ってたけど、いつまでも甘えてはいられない。






「本間龍くん、ゆいの事好きやねー」


「だってゆいさんは最強っすよ?!」


「あ、ちなみに龍とゆいさんが喧嘩したら龍負けますよ」


「嘘?!」


「キレたら半端ないっすよ、ゆいさん」






ね?と蓮に聞かれ、私はさぁ?と曖昧な返事をする。



テーブルに広げた教科書とノート。

今日はあまり授業聞いてなかったから復習をしとかなきゃいけない。






「ゆい、特攻服着ながら勉強似合わへんで」


「だって寒いもん」


「暖房付けましょうか?!ゆいさん!!!」


「ありがとう、でもキャンキャンうるさい」


「すんませんっ!!!」






バタバタと龍は走り、暖房のリモコンを探す。






あ、ここにあったわ。








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