「君たち、かわいいねー。俺でよかったら一緒に遊ぼうか??」
ニッコリ笑ってみせると、女の子たちは遠慮なく俺の腕に絡み付いた。
「じゃ、行こーよ♪」
「そうだね…」
楽しく、ねぇな…。
気分が盛り上がんねぇ。
着飾ってはいるけど、かわいくねぇー…。
ノーメイクで胴着を着て、汗だくになって空手をしている璃依の方がずっと可愛いし綺麗。
「…わりぃ。やっぱ、ムリ」
「え…」
唖然としている女の子たちを無視して、また歩き出す。
んだよ、未練がましい。
諦めるっつったくせに。
せっかく、いいチャンスだったのに…
「あれ、隼人くん…?」