…だから、俺は璃依に気持ちを伝えるだけにした。
あいつを困らせるわけにはいかねぇから。
きっと、あいつは気にしてる。
次の日の朝は、普通にしてよう。
いつも通り、何も変わってないように…。
失恋…か。
なんとなく俺は、夜の街に散歩に出かけた。
夜風が心地いい。
辛かった気持ちが、癒されていく。
にぎやかなネオンの灯る街に、人々の楽しそうな笑い声が響く。
「わーっ、お兄さんかっこいいねーっ!!」
「あたしらと遊ぼーよっ!!」
ギャルっぽい、三人の女の子が俺の周りを取り囲んだ。
「…」
これはまた、璃依と違うタイプの女の子たちだな…。
別に、こういう女の子は嫌いじゃない。
軽い気持ちで一緒にいるなら、楽しいだろうな…。