【この会社って…ー17】




2人に気付くと、

課長はこちらへ
やって来た。








「ヨネさん!
新人の子に
肩揉ませるなんて
止めなさい。

かわいそうでしょ」






それを聞いた礼子は
すぐに誤解を解いた。







「違うの、
あたしからしたんだ!

いろいろお話があって…」







すると課長は
ビクっと反応した。






(いろいろ話…って

この子、
ヨネさんにまで
私のネタを聞き出そうと
してるんじゃ!?)






勝手な妄想を膨らませた
清水課長。







未だに礼子は
盗聴してるもんだと
思っている。







「あ、あまり
余計な事話したら
駄目よヨネさん!

この子仕事で
疲れてるんですから!」







それだけ注意すると、
急いでどこかへ
行ってしまった。







「…ひゃっひゃ。

ミクちゃんまで
こんな事言うとは。

あの厳しいミクがねえ…」







ヨネさんはそう言い
課長の背中を
見つめていた