【この会社って…ー15】




そんな昼食を
済ませていると、

いつものように
乾いた笑い声が聞こえた







「ひゃっ!ひゃっ!!
礼ちゃんや
元気にやっとるかい?」








ヨネさんだ。







とゆうか
いつの間にか
礼ちゃん呼ばわり
するように
なったのだろうか?






まあヒスブル課長の事も
ミクちゃんと
下の名前で呼んでるし

いいか。







近付くキツネに
礼子は元気よく
挨拶を返した。








「お~おばあちゃん~
何か久しぶりだね~
どっかで干からびてた?」







礼儀知らずな礼子は
普通にそう言った。






もちろんヨネさんは
気にしない。








「ひゃっひゃっひゃ
礼ちゃんは
相変わらずだね~

どうだい仕事は?

なんて言ったかな
あの子…

ほれ…

早紀…ちゃんだっけか?

礼ちゃんの
新しいお目付役だろう?」







「ああ、早紀ね!
よく教えてくれるよ!
あの人で良かった!」







礼子が
そう早紀を誉めると、

ヨネさんは
そのキツネ顔を
にこりと笑わせた。






「……ほう」