【この会社って…ー14】




早紀はあれ以来
(気絶して以来)
すっかり
臆病になったのか、

ちっとも礼子に
ちょっかいを
出してこない。







まるで
牙を抜かれた犬のように

あんなに
えばり散らしていた姿が
見る影もない。







「さあ今日も働くかな!
うっしうっし!」







今の若者達。


礼子のように
こんな無駄なやる気が
あれば
良いものだ。







早紀とは対象に
有り余るパワーで
サクサクと仕事をする
礼子であった。









「あ~~
コピー機ぶっ壊しちった

失敗失敗★」







元気ありすぎ。







相変わらずの調子で
今日も頑張って働き、

またいつものように
お昼の時間には、

一階受け付け近くの
フロアで
のんびり昼食を取る。







「今日のごっ飯は
なっんだっろな♪」






パカッと
お弁当を開けると、
ビッシリ
もずくとネギが
入っていた。







栄養偏ってるような
偏ってないような…







難しい判断の弁当。






つかみ所がない
まるで礼子自身のような
弁当だ