【この会社って…ー13】




「あら、残念ね。

まあアンタは私たちの
カワイイ後輩何だから、
困った事があったら
何でも言ってね」







ズン♪ズン♪ズズン♪







それだけ言うと、
三人は部屋を出て行った







部署が違うなら
さっさとどっか行け。








アホ菌がうつらないよう
アルコール消毒の
代わりに、

部屋に
ファブリーズをまいて
清めた。







既に手遅れな礼子は
それを済ませると
パソコンを立ち上げ
大あくびをした。







「ふああ…

さてさて、
仕事の準備するかな」







そうする間もなく、
続々と部署の社員が
出社してくる。







その中でも早紀の姿が
目に付いた。







何か久々に見る感じが
するな~







「早紀おはよ!」







礼子がそう言うと、
早紀はペコリと
素直に頭を下げる。






「ああ…
おはようございます…」







なんと言うか…

尊敬していると言うか。
諦めたと言うか。
脅えていると言うか。
もう関わらないどこうと
言うか。


よく分からない丁寧語と
会釈であった