【この会社って…ー9】
「なんっって話だい。
胸くそ悪いね…」
これを初めて聞くサキは
怒りを露わにしていた。
「もう済んだ話だから
いいんです。
この会社にいなければ
もう私は何も言いません」
えらい温厚な考え方だ。
死んで
10年も経ってしまえば
こんなものだろうか?
「その古タヌキ
名前は何て言うの?
悪徳商人越後屋伝兵衛?
悪魔王ルシファー?
悪総督ゲル閣下?」
そんな人、
恥ずかしくて
街中歩けるか。
礼子の発想は
いつだって
ぶっ飛んでいた。
オッサンもいい加減
飽き飽きするボケだが
三山は普通に返す。
「…金丸と言う男ですよ
しばらく聞いてなくて
私も忘れかけて
いましたがね…」
まあ名前を聞いたとこで
この会社に
在籍してなきゃ
聞いても意味はないな…
「見つけて
アタシがとっちめて
やろうか?」
礼子の提案に
三山はモチロン首を振る
「本当に……
もういいんです…」
ここまで言われりゃ
仕方ない。
「そっか……
ソイツの髪の毛に
ロープ結んで、
それを車で
引きずり回して、
全身の皮がムケて
真っ赤になるまで
やってやろうかと
思ったのに」
「仕返しの発想が怖いよ
礼子君」
我慢できなくなった
オッサンは、
キレイに的確に突っ込んだ
「なんっって話だい。
胸くそ悪いね…」
これを初めて聞くサキは
怒りを露わにしていた。
「もう済んだ話だから
いいんです。
この会社にいなければ
もう私は何も言いません」
えらい温厚な考え方だ。
死んで
10年も経ってしまえば
こんなものだろうか?
「その古タヌキ
名前は何て言うの?
悪徳商人越後屋伝兵衛?
悪魔王ルシファー?
悪総督ゲル閣下?」
そんな人、
恥ずかしくて
街中歩けるか。
礼子の発想は
いつだって
ぶっ飛んでいた。
オッサンもいい加減
飽き飽きするボケだが
三山は普通に返す。
「…金丸と言う男ですよ
しばらく聞いてなくて
私も忘れかけて
いましたがね…」
まあ名前を聞いたとこで
この会社に
在籍してなきゃ
聞いても意味はないな…
「見つけて
アタシがとっちめて
やろうか?」
礼子の提案に
三山はモチロン首を振る
「本当に……
もういいんです…」
ここまで言われりゃ
仕方ない。
「そっか……
ソイツの髪の毛に
ロープ結んで、
それを車で
引きずり回して、
全身の皮がムケて
真っ赤になるまで
やってやろうかと
思ったのに」
「仕返しの発想が怖いよ
礼子君」
我慢できなくなった
オッサンは、
キレイに的確に突っ込んだ