【この会社って…ー8】
それにしても
前の社長は…
「先代タヌキ社長は
今はこの会社の
どこにいるの?」
先代タヌキって…
別に太ってるワケでは
ないだろうに。
「前の社長は、
私の自殺があって
しばらくしてから
違う会社に行きました。
この会社で吸えるだけ
金を吸ったら
次は違うとこへと
行ったのです」
金を吸う…?
この霊が死んだのも
社長の金がらみか。
「金ってどったの?
キミ、会社の金で
チュッパチャプス
トラック一台分とか買って、
プールみたいに
飛び込んだの?」
こんなこと言う礼子に、
オッサンは
突っ込みたくて
ウズウズしている。
だが喋っている途中。
話の腰は折らない。
三山は
昔を思い出すように
静かに語る。
「…私はある日
突然社長から
会社の重要な役職に
つくよう命じられました
しかし…
その担当になって
しばらくすると、
急に赤字が出るように
なったのです…
…裏で金を操作して
社長が自分の懐に
金を入れていた事を
知ったのは
霊になってからでした。
それに気付かず、
会社に借金を返すべく
私は自殺して
その保険金でお金を
返しました」
それにしても
前の社長は…
「先代タヌキ社長は
今はこの会社の
どこにいるの?」
先代タヌキって…
別に太ってるワケでは
ないだろうに。
「前の社長は、
私の自殺があって
しばらくしてから
違う会社に行きました。
この会社で吸えるだけ
金を吸ったら
次は違うとこへと
行ったのです」
金を吸う…?
この霊が死んだのも
社長の金がらみか。
「金ってどったの?
キミ、会社の金で
チュッパチャプス
トラック一台分とか買って、
プールみたいに
飛び込んだの?」
こんなこと言う礼子に、
オッサンは
突っ込みたくて
ウズウズしている。
だが喋っている途中。
話の腰は折らない。
三山は
昔を思い出すように
静かに語る。
「…私はある日
突然社長から
会社の重要な役職に
つくよう命じられました
しかし…
その担当になって
しばらくすると、
急に赤字が出るように
なったのです…
…裏で金を操作して
社長が自分の懐に
金を入れていた事を
知ったのは
霊になってからでした。
それに気付かず、
会社に借金を返すべく
私は自殺して
その保険金でお金を
返しました」