子供の脅威となっていた。


ごくりと悲鳴ごと唾を飲んだジャラシーがフィーリアを見る。


助けにくることはない、いつもとは違うんだ。


助けにくる前に最大の強者がここにいるのだから。


「わ、分かった、分かったから、治療を、医療班を……今」


「今やらなければ死ぬまでだ。部位を削られて、じっくりと痛みを味わいながらな」


「く、くそっ。――くそぉぉぉぉ!」


ジャラシーの叫びと共に、鎖が砕けた。


砕けた鎖に続くように、フィーリアの首輪まで。


己の首を確認しながら、何度も、触って、やっと――


「ああ」


涙を流して、笑っていた。