森の中でした約束。


さっさとこんな危ない場所(時)から抜け出して、また明日からは学園生活に戻ろう。




クリアと別れ、俺は一人考えた。


指輪はとりあえず、ポケットにいれておく。既に首輪をしているために、更にネックレスをつける気はなかった。


満月の夜を眺め、これから起こる試合に――軽くぶるった。


怖い。でもラグナがいるなら大丈夫。


うしっと気合いを入れたところで。


「………………、あ」



とんでもないことに俺は気づいてしまった。