左目に赤い眼帯をするラグナがまた出てきた。
「その女神様って、女なんだよな」
ここにきての質問に、クリアは当たり前だよーとそんなことを言った。
なら違う。
ラグナに似てるが別物なんだろう。
にしても、他世界には危険な知識を持つ奴ばかりなのか。
先ほど、ラグナと話した誰かを傷つける知識についてのことが図らずも思い返される。
「コッ君、難しい顔してる」
「あ?ああ、気にすんな。まあ見つかるといいな、そいつ」
「うん。コッ君のせいで今日もハズレだけど」
「ここにきてそこつくのか……」
「すぐにギブアップするんだよ?怪我どころじゃすまないの」
「俺だってできたらそーしてえよ」
しかし、逃げたりなんかしたら余計におっかない。