『コッ君じゃあの人を呼べない』の意味を理解する。
女神様、妄想かもしんねえけど神様ランクの召還物を同級生たる俺が出せるとはクリアも思わねえか。
挑戦者がいるたびにクリアはここにきて、女神様を捜している。
「どれぐらい捜してんの?」
「五歳から」
「ごっ!い、いや、お前、五歳児がこんな場所にくんなよ。いや、今だってあぶねえし。一応、女の子なんだから」
「こっそり来てる」
そう言って、クリアはフードをかぶった。もとからぶかぶかな羽織ものだ、フードだって同じぐらい。唇まで隠れるってどうよ。
怪しい人、つか変人と思われて誰も近寄らなさそうだ。
「五歳から捜してるつーことは、五歳の時にあったのか」