アタシにアッサリと突き飛ばされて、尻餅を付いた格好でアタシを見る誠二に向かって、アタシは叫んだ。
「誠二のバカヤロウっ!覗き見ぐらい何だってんだ!アンタのした事に比べれば可愛いもんだろうが!アタシはアンタの死ぬ程大切な女ってやつをひと目見てやろうと張ってたんだよっ!!」
ケッ!どうだ参ったかとばかりに、ベッドの上で仁王立ちになるアタシ。
『ハァ…、やっと言いやがったな?もっと早く言えや、危ねぇ…勢いで最後までヤっちまう所だったぜ。』
………何だとゴラーーーー!!!
口を割らせるにも、もっと他の方法があんだろうが!
ちょっと本気でビビッたぞ!!
マジで怖かったんだぞーーー!
「バカ誠二っ!死ねっっ!!」
『仕方ねぇだろ、口を割らないオマエが悪い。』
悪びれる様子もなく、気怠そうにベッドに肘を付く。