誠二の指が腰から段々と上に這い上がって来る。



ヤバいっ…ヤバすぎるぞ誠二っ!
シャレにならんっ!!!


大体覗き見なんかより、噛み付きの方がよっぽど罪が重いだろうがっ!!


頭と身体は完全にテンパりつつも、心の中でそう結論付けられると、怒りで頭に血が上って来た。


ざけんじゃねぇ誠二!
オマエのした事は棚上げか!?
ああん!?


オラーッ!!!


っと渾身の力を込めて、誠二の胸を押し返す。


いわゆる火事場のバカ力ってヤツですねっ!


アタシの色香に酔いまくっちゃってる誠二は、完全に油断していたのか、デカイナリしてアッサリとアタシの上から退いた。


っつーか突き飛ばされやがったた。


ケケケっ!!!