まぶしい。

こんな日のあたる時間には起きないはずなのに・・・。

カーテンが開いてる・・・??
俺は片目だけを開き、カーテンが開いていることを確認した。


「おはようございます。」
綺麗な声に俺は起こされた。

「おはよう。」
俺は目を開けずあいさつを返した。

「・・・。うわっ!」
だ、誰だ?驚きのあまり俺はすごいスピードで起き上った。


「どうしたんですか?」

「あ、いや、なんでもない。」



・・・そうだった昨日から彼女が家に住んでるんだった。

びびった・・・。


「ってか、どうしてこの部屋に?」

彼女は昨日から空いてる客間で寝ているはず。

「姉から、羽琉さんを7時に起こすように言われてるんです。
 とりあえず生活習慣を直してきなさい。と命を受けました。」

そう言って彼女が笑った。

とりあえずってなんだ?


坂井め・・・。


彼女によって俺の部屋のすべてのカーテンは開けられていた。
すべての窓から光が差し込む。

不規則な生活をしていた人間にとって朝日は体に沁みるほど眩しかった。


ってか7時・・・。

なんでこんな早い時間に・・・。

「朝ご飯できていますよ。」
彼女が言った。

「朝ご飯?」
眠たさで目が開かない。

「とにかく3食しっかり食べさせるようにと。」

アイツめ。
凛を使って、本当に2週間で俺の生活を改善させる気だ・・・。



「ああ、ありがとう。

 今行くよ。」




俺は眠さのあまり曖昧な返事を返した。