未来はそこまで言うと、悔しそうにギュっと唇を噛みしめた。 『がんばれー!!』 『もうちょっとだー!!』 黙ってしまった未来の背中を、会場のみんなが優しく押す。 未来はその声に気付き、優しく微笑むと大きく息を吸った。 「もういいよ・・・。幸せになって?私は大丈夫だから・・。」 未来の声が小さく響く。 私はただ呆然と立ち尽くす。