サリンちゃんの肩をさする。

「サリンちゃんがあきらめる必要ないよ。だって……決めるのは、晴弥だもん……」

「……小春に言われても、なんの説得力もないよ。

だって、ずっと……晴弥は、小春だけを見てきたんだから」

小さくなっていく、サリンちゃんの声。震える肩。





私だって、泣きたいよ。

晴弥は私を好きだって言ってくれたけど

実際は、私の子供っぽい外見に、引く一瞬があるし……





日本に戻ればアイドルで、

一般人の私なんか、近寄っちゃいけないような、存在のひと。