「シ……リューくんも?」

「うん。私たち3人、年はバラバラだけど、幼なじみなんだ。いつもね、仲良く遊んでた」

「そう、なんだ」

「ずっと晴弥が好きだったの。日本でデビューするって聞いたとき、私も日本に行こうって思った。

でも、パパが行かせてくれなかった……」

「サリンちゃん……」

「でもね、仕事でたまに行くならいいって言ってくれて、私をパパの会社でデビューさせてくれたの」

「サリンちゃんは……晴弥を追うために、女優さんになったんだぁ?」

暗闇に目が少し慣れてきて、

サリンちゃんの表情が、ぼんやりと見えてきた。






「そうだよ。最初はね、モデルの仕事から始めたの。

そんなの簡単だと思ってた。でも、やってみたら、結構大変で……」