「え――――?」



――今、なんて言ったの?


……イミが、理解できない。



呆然とするあたしに、
爽介は重ねて、


「お前な……オトコと
2人でいるときに寝たり
すんじゃねーよ。

今度オレの前で寝やがったら、
どーなっても知んねーからな」


怒ったように早口でそう
言うと、雑誌を乱暴に
閉じて立ち上がる。



あたしは――今言われた
ことをちゃんと把握しようと、
必死で頭を働かせてた。


……でも、ダメ。

バクバクいう心臓がそれを
邪魔して、ゼンゼン脳が
まともに仕事しない。


――まさか……まさかあの
爽介が、あたしにこんな
こと言うなんて。


コレって、どーゆーコト!?

ホントに爽介が、あたしに
対してそんな気持ちに
なっちゃったってゆーの?

でも、それって………!!




……椅子に座って爽介を
見ながら硬直してるあたしに、
立ち上がった爽介が、
ゆっくりと近づいてくる。


真剣な表情。


今はもう、怒ってるという
よりは……なんだか、何かを
思いつめてるような。