「でも、今回のはちょっと
ヒドかったな。
おまえが何も言わなくても、
オレが怒鳴り込んでった
かもしんねーよ」
オバサンの暴言を思い出した
のか、爽介がキリキリと
眉をつり上げた。
……そうだよね。
爽介にしてみれば、他でも
ない自分達と、自分の作品を
けなされたんだもん。
あたしなんかより、もっと
ムカついててトーゼン。
「だからまぁ、そんな気に
すんな。
オレが勝手にやったことだし」
あたしの気を紛らわそうと
してるのか、爽介がやけに
サバサバした口調でそう
言ってくれるけど。
「ありがとね。
でも――さすがに、あたしは
もぉムリだろうな」
落ち着いて考えれば、
状況は完全にアウト。
お客様と揉め事起こした上に、
自発的じゃないにしろその
場を逃げ出してきたんだもん。
早退、なんて爽介が勝手に
言っただけだし……。
あの場に残されたマッキーや
咲希のことを思うと、ホント、
申し訳なくていたたまれない
気持ちになってくる。
トラブル起こした上に、
みんなにまで迷惑かけて。
さすがにこれは、クビだよね。
ヒドかったな。
おまえが何も言わなくても、
オレが怒鳴り込んでった
かもしんねーよ」
オバサンの暴言を思い出した
のか、爽介がキリキリと
眉をつり上げた。
……そうだよね。
爽介にしてみれば、他でも
ない自分達と、自分の作品を
けなされたんだもん。
あたしなんかより、もっと
ムカついててトーゼン。
「だからまぁ、そんな気に
すんな。
オレが勝手にやったことだし」
あたしの気を紛らわそうと
してるのか、爽介がやけに
サバサバした口調でそう
言ってくれるけど。
「ありがとね。
でも――さすがに、あたしは
もぉムリだろうな」
落ち着いて考えれば、
状況は完全にアウト。
お客様と揉め事起こした上に、
自発的じゃないにしろその
場を逃げ出してきたんだもん。
早退、なんて爽介が勝手に
言っただけだし……。
あの場に残されたマッキーや
咲希のことを思うと、ホント、
申し訳なくていたたまれない
気持ちになってくる。
トラブル起こした上に、
みんなにまで迷惑かけて。
さすがにこれは、クビだよね。