「お兄さんの話聞いてあげてほしい。できる限りのことはしてあげたいって思うから。めっちゃかわいそうやねん。今から早速寝るわ。お兄さん!!!今から服着替えるから目つむっててや!」



と言ってミルクはくるみにお兄さんが目をつむっているのか確認してもらってから、制服から部屋着に着替えてそそくさとベッドに入って眠ってしまった


くるみは一度自分の部屋に戻り、服を着替えてから、台所からジュースとおやつを持ってミルクの部屋に戻ると、ベッドに座ったくるみの姿をしたお兄さんがいた




「しかしびっくりしたわ!お姉ちゃんらすごい能力持ってんねんな!死んでから人と喋るん初めてやからほんま嬉しいわぁ!」

お兄さんは興奮気味で喋っている

死んでから人と会話のできない幽霊はたいがいこんな感じだ




「嬉しいんは分かるけど、本題が先やから!お兄さんは何の未練があってまだあの世に行けずにおんの???うちらでできることあったら言うてくれへんかな?協力できることなら協力するから」


興奮気味のお兄さんを黙らせ、くるみがたずねた






お兄さんの表情は一変して真剣な表情になり、話を初めてくれた