朝礼チャイムがなり皆席に座る

『じゃあ今日から登校する、このクラスの椎名和樹だ。』

ガラッと戸が開いて皆が注目する

…………私は息が止まった………

私の想像とは全く違った…身長は175cmはある。体つきも制服着てるからわからないけど、ヒョロヒョロしてない、顔も青白く無い、茶髪でピアス……これで入院してたの?って思った。
『席につきなさい。そこだ、ほら美月、手挙げて』

『あ、ハイ』

椎名が隣に座った。

『よろしく』


とりあえずこれだけは言わないとね~。

『あんた名前は?』

『工藤美月』

『ふ~ん美月ねぇ~カワイイ名前だね、今度遊びに行こうよ。』

『はあ?病気だった子はおとなしくしてないとダメじゃないの?』

『なに言ってんの?治ってるからここにいるんでしょ~。あともしかして、俺がヒョロヒョロな病気っ子だと思ってた?俺が誘ってるんだから行こう美月。』

『ムリムリ、はい授業だよ~』

『あ~、つまんね~女だな美月。ぜってぇ遊びに行こうよ』

授業が始まったら椎名は全く勉強する気がないみたいで、机に伏せってた。


最初の会話だった……ずっと胸がドキドキしていた。椎名にも聞こえるんじゃないかって思うくらい……なんでだろう……こんな感じは初めて………