『あそこの席の子いつ来るんだろうね?聞いてる?』

『さぁね~興味なし』

美嘉(みか)の言葉に私はそっけなく答えた。

『だってさ~入学してから1日も登校してないんだよ。なんか男子の話だと病院で入院中らしいよ。い~よね休めて』

『へぇ~そうなんだ。』

『ちょっとぉ、私の話しちゃんと聞いてる?ねぇ?美月(みづき)』

『………あんまり聞いてな~いっっ。なんかいい事ないかなぁ~』

『いっっつも興味無い事には反応が無いんだから~』

その空いてる席は私の隣にある。美嘉の話しによると、長期入院してるみたい。きっとヒョロヒョロして、勉強命で体育出来ない青白い顔したボクちゃんだよね~


私は、工藤美月…いつもテキトーに勉強してテキトーに遊んでテキトーに親の相手してる、
格好は茶髪なんかにはしてないよ。普段の服装は大人の女性を目指して日々勉強中
『なんかいい事ないかなぁ~』が口癖です。

で、近藤美嘉。私の親友、私とは真逆、成績は常にトップクラスで、ピアノも弾いちゃうしさ、テキトーなんて言葉は一切つかないいい子だねぇ。

入学した時座席が前後、イニシャルも同じって事で、以外にも話が合って今では大親友です。
ウチの学校はイジメ無いし比較的ちゃんとしてるフツーの学校だね、その分つまらないと思うのは私だけなのかな~


そんなフツーに過ごしていた私が、ドキドキ、不安、悲しみを経験する事になる

アイツが登校してきてから………
このドキドキがアイツに伝えられたらな…………